現在開催中の
サッカーワールドカップ。
日本中が熱狂の渦に
包まれていますよね。
でも、テレビを見ながら
ふと疑問に思ったことは
ありませんか?
「なぜワールドカップや
オリンピックなどの巨大イベントは
判で押したように
『4年に1度』なんだろう?」
「毎年開催した方が
絶対にお金が儲かるのに…」
実は、この「4年」という
不思議な周期の裏には
古代ギリシャの歴史や
現代の「大人の事情」が
複雑に絡み合っています。
今回は
スポーツイベントが4年に1度しか
開催されない本当の理由を
分かりやすく解説します。
すべての起源は「オリンピック」
スポーツの祭典といえば
オリンピックですよね。
サッカーのW杯も野球のWBCも
このオリンピックの周期を
基準にスケジュールが
組まれています。
では、なぜオリンピックは
4年に1度なのでしょうか。
古代ギリシャの「太陰暦」が理由
一番有力な説は
古代ギリシャ人が使っていた
「暦(カレンダー)」に由来します。
当時のギリシャでは
月の満ち欠けを基準にした
「太陰暦」を使っていました。
しかし、太陰暦は
私たちが今使っている太陽暦と比べると
どんどん日数がズレてしまいます。
このズレが「ピッタリ8年」で
リセットされることから
古代ギリシャ人は「8年」を
とても神聖な周期だと考えていました。
最初は8年に1度、神様(ゼウス)に
捧げるお祭りをしていたのですが
「8年だと間が空きすぎる」ということで
半分の「4年」に短縮された
と言われています。
これが古代オリンピックの始まりであり
近代オリンピックも
この伝統をそのままパクって(踏襲して)
4年に1度の開催にしたのです。
サッカーW杯が4年に1度の理由
オリンピックの謎が解けたところで
次はサッカーのワールドカップです。
1930年に第1回大会が開かれたW杯が
4年に1度になったのには
超・現実的な2つの理由があります。
1. オリンピックと「被らない」ように
オリンピックと同じ年に
W杯を開催してしまうと
観客もスポンサーのお金も
「食い合い」になってしまいます。
そこでFIFA(国際サッカー連盟)は
オリンピックが開催される年の
「ちょうど真ん中の年(2年ずらした年)」
にW杯を開催することに決めました。
これが、現在まで続く
「夏季五輪の2年後がW杯」
というスケジュールの正体です。
2. 昔は移動が「過酷な船旅」だった
1930年代は、当然ですが
ジャンボジェット機なんてありません。
ヨーロッパの選手たちが
南米で開催されるW杯に出るには
船で何週間もかけて
移動しなければなりませんでした。
船酔いで体調はボロボロ。
しかも、その間は
仕事(プロの試合)も休まなければならず
選手にとっては命がけの遠征でした。
「こんな過酷な大会、毎年は絶対に無理!」
という、当時の交通事情による
物理的な限界も
4年に1度になった大きな理由です。
野球の「WBC」が4年に1度になった裏事情
最後は、野球の世界一を決める
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)です。
「WBCも最初から
4年に1度だったんでしょ?」
と思うかもしれませんが
実は違います。
最初は「3年」だった!
2006年に開催された記念すべき第1回。
王貞治監督のもと、日本が優勝して
大熱狂しましたよね。
そして第2回大会は
4年後ではなく
「2009年(3年後)」に行われました。
しかし、その後の第3回からは
現在の「4年に1度」に
ルールが変更されたのです。
(※コロナウイルスの影響で
延期やスケジュール変更の
イレギュラーは発生しています)
主催者(MLB)の「ケガへの恐怖」
なぜ3年から4年に
変更されたのでしょうか。
WBCを主催しているのは
実はアメリカの
メジャーリーグ(MLB)です。
メジャーリーグの球団からすれば
何十億円も払っているスター選手が
国の代表としてWBCに出場し
ケガをして帰ってくることが
一番の恐怖です。
「3年に1度なんて頻繁にやられたら
選手の負担がデカすぎてたまらん!
大事なシーズンに影響が出る!」
というMLB側の強烈な反発と
「オリンピックやサッカーW杯と
かぶらないように調整しよう」という
お金と権利にまつわる「大人の事情」が
絡み合った結果、
王道の「4年周期」に落ち着いたのです。
まとめ:待たされるからこそ熱狂する
いかがでしたか?
古代ギリシャの神聖な暦から始まり
移動時間の限界、そして
現代のメジャーリーグの大人の事情まで。
「4年に1度」というルールには
さまざまな歴史が詰まっています。
毎年やれば儲かるかもしれませんが
やはり「4年間待たされる」からこそ
特別感が生まれ
世界中の人々が熱狂するのでしょう。
現在盛り上がっているW杯も
これを逃せば次は4年後です。
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